ついに、名字を変更しました!
といってももう半年前の話になりますが…
入籍後の猶予期間(6か月)、たくさん考えて出した結論。
「夫の名字に変更する」
ちなみに私達は日本在住の日仏カップルです。
いくつかの選択肢がある中で何がいいのか分からなく、インターネットで色んな方々の体験談や意見を調べました。最後は自分で決めることですが、少しでもどなたかの参考になればと思い、私の体験談をまとめたいと思います!
日本では国際結婚の場合、婚姻届けを出しても妻(日本人)の名字は変わりません。そう、旧姓のまま。3通りの選択肢があり、変更するには手続きが必要です。
1.これまでの名字のまま
現在(2021年7月)の日本では、夫婦別姓は認められていませんが、国際結婚においては認められています。手続き不要。
2.夫(外国人)の名字に変更する
入籍時、または入籍後6か月以内に「外国人との婚姻による氏の変更届」という書類を役所に提出する。※6か月を過ぎてしまったら役所では手続きができなくなり、裁判所で「氏名変更」の申請を行わなければなりません。夫の名字に変更したい場合は、入籍後6か月以内に役所で済ませる方が楽です。
3.複合姓の名字に変更する
複合姓とは、自分の名字と相手の名字をくっつけた形の姓。
例: デュポン佐藤 花子
夫の姓も入っていて、自分の姓も入っている。日本人同士の婚姻だとできない形です。
この複合姓にする手続きは、役所ではできません。前出の「2.夫(外国人)の名字に変更したい場合」で述べたように、裁判所で「氏名変更」の申請を行わなければなりません。いくつかの書類を準備しなければならなかったり、複合姓にする理由を記述しなければならなかったり、面談もあるようです。このような面倒な手続きをして申請しても、名字を変更したいという訴えが認められないケースもあるんだって!(変更希望の理由や裁判官にもよるらしい…)。
このような選択肢がある中で、私は考えました。
当時の私の頭の中↓
「これまでの名字のままにする」を選んだら??
メリット: 面倒な氏名変更手続きをしなくて済む(銀行、ゆうちょ銀行、運転 免許証、保険証、パスポート、携帯電話、電気、ガス、水道、クレジットカード、生命保険、自動車保険、印鑑など…)
デメリット:日本で生活する場合、夫と名字が違うことで、夫婦とは認識されづらい、いちいち説明しなければならない。もし将来子供が出来た場合、子供の名字は自動的に日本人である私(妻)の名字になる。(日本では外国人は戸籍を持つことができない。故に、子供は戸籍所持者である私(妻)の名字になる)。夫と子供の親子関係をすぐにわかってもらえない。
ちなみに、夫(外国人)の名前は、私の戸籍の中に、「配偶者」として名前が記載される。
私達は子供にも夫の名字を受け継いでほしかったので、この選択は排除しました。
「夫(外国人)の名字に変更する」を選んだら??
メリット: 結婚した、夫婦になったという実感が持てる。もし将来子供が出来た場合、家族全員同じ名字になるので、色々と面倒くさくない。フランスや日本での出国・入国の際に、名字が別だと家族だと認識されづらく、面倒だったという体験談を読んだことがあります。ちなみに、パスポートには外国姓の後ろに()書きで旧姓を入れられるので、助かる。あと、人に名前と顔を憶えてもらいやすい。(これはデメリットに感じる人もいるかも?)
デメリット:名前を名乗った時に毎回聞かれるであろう「外国の方ですか?」という質問に説明しなければならない。病院や薬局で呼ばれるとじろじろ見られる。(私個人的にはそこまで気になりません)
「複合姓の名字にする」を選んだら??
メリット: 数十年連れ添ってきた名字を失うことなく使える。場面によっては(非公式な場面)日本の名前を名乗ったり、外国姓を名乗ったり、都合よく使える。
デメリット:ミドルネームになるわけではなく、あくまでも複合姓。「デュポン 佐藤」ではなく、「デュポン佐藤」という1ワードであり、切り離すことはできない。日本での国際結婚の場合、子供は自動的に戸籍保持者(私:妻)の名字になるので、私と子供は同じ名字「デュポン佐藤」、夫だけ違う名字「デュポン」になる。
それぞれのメリット・デメリットを並べて考えました。まず、子供にも夫の名字を受け継いでほしかったので、「1.これまでの名字のまま」は排除。
残る2つ。
初めは「複合姓の名字にする」の方が、子供が日本とフランスのアイデンティティを保てるし、便利で分かりやすいかな~と思って、気持ちはそちらに傾いていたのですが、ミドルネームではなく複合姓であるということにちょっとひっかかりがあったのと、手続きが面倒くさいこと、夫の名字に変更して家族全員同じ名字の方がシンプルでいろんな場面で楽かなと思い、「夫の名字に変更する」に決めました。

フランスでは、結婚しても公的・公式な場面では妻は生まれ授かった名字を使用しなければならないようです。パスポートや保険、年金関係など。普段は夫の名字を名乗ることももちろん可能。日本人からすると不思議な感じですね。
ですので、私は日本では夫の名字に変更しましたが、もしフランスで住むことになった場合、旧姓を求められる場面が必ず出てくるので、パスポートに()書きで旧姓を入れてもらう手続きをする予定です。これで1つの証明書になるでしょう!
というわけで、私は「夫の名字に変更する」を選択しました。
一生使う名前なので、悩みますよね。人それぞれ感じるメリットやデメリットは違うと思うので、こういう考えでこういう選択をした人もいるという、参考になれば幸いです☺
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